1. はじめに
2. 第一次世界大戦前後のドイツと『ベルリン・アレクサンダー広場』
3. 描かれる戦争負傷兵の身体
4. 痛みについて
5. 皮膚が意味するもの
6. 終わりに
デーブリーンの『ベルリン・アレクサンダー広場』、オットー・ディックスやジョージ・グロスらの絵画作品を取り上げ、第一次大戦後「身体」がどのように表現されていたかを検証。
さらに、他者とは共有不可能な知覚としての「痛み」、またその知覚の場であり身体の境界を意識するための手がかりとなる「皮膚」について、その機能と意味を考える。
ドイツ文学/芸術をより身近に、そして面白く感じられる、京都発の読み切りブックレット第2弾。